A.I.
「その愛は真実なのに、その愛は偽り。」
人間とロボットが共生する近未来、ヘンリーとモニカ夫婦のもとに重病の息子の代わりにロボットのデイビッドが養子として届けられる。母親を永遠に"愛する"ことをインプットされたデイビッド、最初は関係が上手くいくと思われたが、夫婦の実の息子が奇跡的に回復し、彼らのもとに戻ってきたことをきっかけとしてデイビッドは捨てられてしまう。そこからスーパー・トイのテディとともに真実の"愛"を求めてデイビッドの長い旅が始まるのだが・・・。
まず最初にあたしはキューブリックにもスピルバーグにも過度の思い入れがないので、キューブリックだったらどうだったとか、スピルバーグだからどうだといったことはまったく考えずに、純粋にひとつの作品として観たことをお断りしておく。
まず、2時間半長いと感じさせずに最後まで持っていく構成は評価していいと思うし、映像もキレイだったと思う。もちろんハーレイくんの演技はいつもどおり素晴らしい(モニカが彼に"インプット"し終わった瞬間に表情がクルっと変わる瞬間なんてゾクッとした)し、ジュード・ロウのあの"コキッ!"という仕草がまたなんともいえず可笑しい(^^)。それと、あのテディの演技(って言っていいのかな?)がまたいいアクセントになっていて、あたしも欲しいな(^^)。ラストに向けてもしっかり伏線(モニカの髪の毛)が張られているというのも"らしい"感じがする。また、デイビッドが一晩だけとはいえ、"母の愛"を得るためにはああいうラストしかないだろうし(それにしても2000年というのは唐突な気が)。
でも、なんなんだろ。普段だったら観終わった後になんらかの感慨が湧いてくるのに、今回は何故か心に何も残らなかったんだな。なんか、冷めた感じで外側から"お伽噺"を観ているというか。決してつまらない作品ではないのに、終わったあとのあの説明しがたい感覚、いったいなんなんだろ?未だに自分でも理解できない。それに登場人物に感情移入がまったくといっていいほどできなくて。う〜ん、この中途半端な気持ち、困ったもんだ(^^;)。