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アメリカン・ビューティー

 「・・・もっとよく見て」
 ご存知、アカデミー賞受賞作。おかげでいろんな人にケヴィン・スペイシーを知ってもらえたと思うんで、それは嬉しいんですが、この作品って、どうみても万人ウケする作品だとは思えないんだよね。どっちかというと、ミニシアター系の薫りがプンプン。アカデミー取ってなかったらきっと、玄人ウケの作品で終わってたんだろな。
 舞台は郊外の新興住宅地。ケヴィン・スペイシー演じる主人公のレスター・バーナムは、中年サラリーマン。住宅ローンを抱える身に、リストラの風が冷たく刺さる。どこにでもいるオジさんって感じだ。妻のキャロリンは、取り柄のない夫にうんざりしてるし、ハイスクールに通う娘ジェーンは、カッコ悪い父親を嫌って、ろくに口もきかない。アメリカならずとも、世界中、どこにでもある家族模様だ。だが、レクターが、突然、ジェーンの友達の美少女(ってあたしはそうは思わんが・・・)に恋したことから、事態は急変する・・・。
 どこにでもあるような日々の生活を描きつつ、みんながそれぞれの"ビューティー"を探し求めてそれがエスカレートするとこうなるんだよと、教えてくれるような作品なのかな?だって、登場人物って、ある意味"普通"の人たちばっかりで、やっていることもとりたてて特別なことだとは思わないのに、それが最後にはあ〜なっちゃうんだもんな。人間、箍が外れるとやっぱちょっとコワイ・・・。でも、ああいう作品って大好き。ブラックだけど、笑わせるところではしっかり笑わせてくれるしね(レスターがワーク・アウトするシーンでFREEの"All Right Now"が流れるんだけど、どういうわけか、これがハマッていて思わず笑みが。でも、実はJUDAS PRIESTの"Hot Rockin'"のプロモビデオを思い出してたりして・・・。だってなんとなく上半身裸のケヴィンにロブの姿が重なったんだもん)。
 それにしても、ケヴィン・スペイシー。彼ってやっぱスゴイ役者だよ。サイコな役からクールな役まで何でもこなせる人だとは前々から思っていたけど、こんな"普通のオヤジ"役までもが見事にハマッているとはね。

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