エンジェル・スノー
「はかない淡雪が やさしく舞い降りる―」
ソギュンとジヌォンは結婚6年目の夫婦。仕事も家庭も順調なふたりにも、たったひとつだけ悩みがあった。それは、いまだに子供ができないこと。特に幼い頃に両親を亡くし叔母に育てられたジヌォンは、両親のぬくもりを知らずに成長したため"我が子"を欲しいという気持ちが強かった。でも、なかなかその願いが叶わず、もう諦めようと思った矢先に嬉しいニュースが。"赤ちゃんが生まれる!"なにものにも変えられない喜びを噛みしめ、"その日"を待つふたり。しかし、幸せな時間は長くは続かなかった・・・。
イタリアで実際に起きたという新聞記事が元になっているこの作品。子供が欲しいという強い気持ちから、さまざまな葛藤、困難を乗り越えて絆を強めていく夫婦の姿が、感動的なタッチで描かれる。実はこの作品の予告篇を観るたびにウルウルきちゃっていたあたしは、こりゃ間違いなく号泣パターンだよな〜と、泣く用意をして劇場に向かった(笑)。
あたしは結婚したら絶対に子供を作らなきゃいけないとは思わないし、さまざまな理由から子供を作らない夫婦がいるのも知っている。だけど、モチロンこの「子供が欲しい!」というソギュンとジヌォンの気持ちも理解できる(それだけに、最初に登場する結婚したら子供がいるのは当然とばかりに人のプライバシーにズカズカと土足で踏み込んでくるババァにはマジでムカついた)。
そんな彼らの願いがようやく叶って念願の子供ができたのに、その子供が重い病気にかかっていて、生まれてきたとしても長くは生きられない・・・。というまさに天国から地獄へと突き落とされるかのような出来事が起こり、それにどう対峙していくかということがこの作品のひとつのポイントなんだと思うけど(ただ単に「可哀想〜。」って同情するのは簡単なこと)、ときにはぶつかり合い、傷付け合いながらも、現実をしっかり受け止めるソギュンとジヌォン。なんとも強い。観ていて切なくなるけど強い夫婦愛。あたしなんかは間違いなく現実に押し潰されて、安易な道を選んでしまうだろうに、このふたりの選んだ道は・・・。そして、とうとう子供が生まれてきて、迎えるラスト。ここで舞い降りる雪に感情を揺さぶられ、やっぱり涙が出てしまった。でも、しっかり泣かされといてこんなこと言うのは反則かも知れないけれど、なんか全体的な演出に「泣かせてやる〜!」みたいなあざとさが感じられたのもまた事実で、そこが気になった(ったく、あたしって素直じゃないわね〜)。とはいえ、大変いい作品であるのは間違いない。