銀杏のベッド

 「そこに秘められた、永遠の愛と憎しみ。」
 平凡に暮らす画家スヒョンが手に入れた、銀杏の木で作られた一台のベッド。その日から、彼の身のまわりで不思議な出来事がいくつも起き始める。突然何者かに命を狙われたスヒョンは、謎の美女ミダンに助けられる。戸惑うスヒョンに明かされるのは、千年という時空を超えて現代に蘇る恋、そして燃えさかる嫉妬の炎。銀杏の木のベッドには、深く心を締めつける悲しみに満ちた、愛と憎しみの伝説が秘められていた・・・。
 韓国でハン・ソッキュがブレイクするきっかけになった作品。しかも監督は「シュリ」 のカン・ジェギュ、ということで、ストーリーの内容からも、そこにはどんな一大ドラマが描かれているのか、並々ならぬ期待を抱いて劇場に足を運んだわけだが・・・。
 結論。あまりに過度の期待を抱いて映画を観ると、手痛いしっぺ返しを食らうということをあらためて実証してくれた作品となってしまった。だって、正直言って全体のテンポがかったるくて、退屈。映像もチープだし、展開にも取り立てて目新さがあるわけでもなく、途中で何度意識を失いそうになったことか(汗)。
 確かに輪廻転生をモチーフにして、そこに時空を超えた激しい恋を描くというのは題材としては興味深いものがあるけど、やはり脚本とテンポがしっかりしてこそ、その題材が生きてくると思うんだよね。それに、登場人物の描き方にも深みがなくて、それぞれの行動には理解できる部分があるにしても、感情移入もできないし、最後の頼みのハン・ソッキュの演技も並みだし(笑)。「友へ チング」 のときも思ったけど、韓国映画も玉石混合、どんなものにもいいものと悪いものとがあるということだね。
 まあ、ハン・ソッキュとカン・ジェギュのコンビ作第一弾ということで、この作品があってこその「シュリ」 という見方もできなくはないから、そういう意味では韓国映画史において、重要な意味を持つ作品なのかもしれない。って、今さら全然フォローになってないけど(笑)。

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