愛のエチュード
「狂おしいほどの純愛」
世界チェス選手権に出場するために北イタリアのコモ湖畔にやってきた天才チェスプレイヤーのルージン。彼は偶然出逢ったロシア貴族の令嬢ナターリアに一目惚れする。彼女もまたピュアなルージンに惹かれていく。ナターリアの愛情に支えられたルージンは、遂に選手権の決勝まで登りつめる。しかし最後の勝負の緊張とナターリアへの思いが交錯し、精神的に追い込まれ、ふたりの結婚式の当日、悲劇が起こる・・・。
作品の流れ全体に起伏が乏しく、正直なところ、ドラマとしてはあまり好きな部類に入る作品ではない。しかし、コモ湖畔の映像の美しさには心洗われるし、そしてなによりも主演のふたりの演技はお見事だ。
ルージン役のジョン・タトゥーロ。チェスの"天才"であるが故にどこか不器用で儚げで危なげな雰囲気を醸し出すことに成功している。また、ナターリア役のエミリー・ワトソンも、静かながらも女性の"強さ"を押し出している点が素晴らしい。昔はエキセントリックな役柄が目に付いた彼女、今回のナターリアといい、「アンジェラの灰」 の母親役といい、こういう静かながらも強い女性というのが結構ハマっているような気がする。
ラストでルージンの代わりに決戦の舞台に立つナターリア。あのラストはどうなのかな〜。それほどルージンが遺した"ディフェンス"が完璧なものだったってことなのかな?チェスに造詣の深くないあたしには今ひとつピンとこないラストでした。