赤ずきんの森
「森に消えるの、今夜はだあれ。」
鮮やかな緑が繁るヨーロッパの森。物語はこの森の奥深くにそびえる古城に、美男美女からなる学生劇団が招かれたことから始まる。招待主の老紳士アクセルは、孫のニコラの誕生祝いとして、城の中で「赤ずきん」を演じて欲しいという。しかし、それからほどなく事件が・・・。
童話の「赤ずきん」の、残酷な部分を切り取ってデフォルメし、それをホラーの要素を持った作品として再構築している。このよく知られた童話の"残酷な"部分を表現しているという意味では、「ヘンゼルとグレーテル」をモチーフにしたフランソワ・オゾン監督の「クリミナル・ラヴァーズ」 と似た手法と言えるかも。
でも、描き方は全然違う。「クリミナル・ラヴァーズ」 がある意味官能的な作品だったのに対し、こっちは殺人シーンとかかなりの残酷さ。視覚的に恐怖を訴えているような、そんな感じ(まあ、「クリミナル・ラヴァーズ」 はホラーじゃないからね)。しかも、登場人物がどいつもこいつも怪しい。限られた登場人物のうち、一体誰が真犯人(=狼)なんだろう?という謎は最後まで続く。とはいえ、残酷シーンが続くと慣れちゃって、かえって恐怖は感じないんだよね。やっぱ視覚に訴えるよりも想像力を掻き立てられる方がより恐怖感を感じるような気がする。だから「アザーズ」 の方がよっぽど怖いよ。それに、全体的な展開にダレを感じちゃって途中一瞬寝ちゃいました(汗)。オカゲでラストで"狼"の正体が明らかにされても、"狼"の真意と動機が理解できず、なんとも消化不良で中途半端な気持ちばかりが残った。"ホラー"なのにダレを感じちゃうのって、結構致命的だと思うんですけど・・・。