バンガー・シスターズ
「過激にハジけた過去があるから、年は熟してもキラキラに"勝ち組"の自分がある!」
60年代の終わり、ロック界の知られざる部分でその名を轟かせた2人の女性、スゼットとヴィニー。"バンガー・シスターズ"という異名の通り、彼女たちこそ史上最強のグルーピーだった。あれから20年、スゼットは、あのクレイジーな日々が忘れられず、今もロサンゼルスの場末のライブハウスでカウンターガールとしてしがみついていた。一方、ヴィニーはそんな過去などとっくに自分で消し去り、フェニックスでリッチな弁護士夫人に収まっていた。勤め先をクビになったスゼットは、急にヴィニーが懐かしくなり、ボロ車を駆ってフェニックスへ。途中で出会った超潔癖症の中年脚本家ハリーと一緒にフェニックス入りする。だが、それは"招かれざる"再会だった・・・。
オープニングから今は亡きBUCKCHERRY のライヴ・シーンから始まるこの作品、片や今でも現役、片や過去のことはすべて封印して過ごすふたりの女性の姿を通じて、30代以上の昔ロックを聴いていた元ロック・ファンor今でもロックを聴いている現役ロック・ファンにとっては、単なるノスタルジーに終わることなく、ロックを聴いていた過去、ロックを聴いている現在を恥じることなく自分らしく本音で生きていこうという気持ちになり、とにかく元気をもらえる作品だ。
それにしてもまあ、元グルーピーを演じるゴールディ・ホーン&サーザン・サランドン、「マジであんたら元グルーピーちゃうん!?」ってツッコミをしたくなるほど見事にハマっている。スゼットを演じるゴールディ・ホーンなんて、「あんた一体幾つやねん!?」って言いたくなるほど妙にセクシーだし(笑)、絶対こういうグルーピーが「いるいる!」って思っちゃうもんね。ヴィニーを演じるスーザン・サランドンも、今までの良妻賢母ぶりがスゼットと再会したことによって今までの封印が解かれるみたいに過去の自分の姿を取り戻していく姿がなんともいえない。ディナーの席でスゼットのタトゥーの由来に付いて誇らしげに語るその姿、イカしてるぜ。そう、本気でロックを聴くってことはファッションなんかじゃなくて、その人の生き方そのものなんだよ。だから、そう簡単にその過去を消せるはずもないし、その過去を否定する必要なんてまったくないんだ。あたしはこの作品を観て、やっぱり死ぬまでロックを聴き続けるってあらためて誓ったもんね(笑)。モチロン、"ロック"を題材にしているけど、それに限らずそれぞれの人生においても同じこと。中年脚本家ハリー(ジェフリー・ラッシュがこれまたハマってる)が最後には自分が抱える過去の問題と向き合って生きていこうとするラストにそれが現れている。
その他、ヴィニー秘蔵のミュージシャンたちのペ○スの写真コレクション(ジミー・ペイジのナニが「・・・。」だなんて、なんだかトホホだわ(謎笑)。でも、エンド・クレジットのThanks
Listに彼の名前がしっかり入ってるんだよね)なんていう、ロック・ファンはもう笑うしかないネタのような笑わせどころもしっかりあるし、ゴールディ・ホーン絡みだからかどうか知らないけど(笑)義理の息子(=実娘ケイト・ハドソン(そういや彼女は「あの頃ペニー・レインと」 で現役のグルーピーを演じてましたな)の旦那)のクリス・ロビンソンもちゃっかり参加しているサントラもゴキゲンな楽曲揃いで即買い!でした(笑)。