ファーゴ
「人間はおかしくて、哀しい」
コーエン兄弟の真骨頂ともいうべき、サスペンス作品。舞台は雪深い銀世界のミネソタ州とノース・ダコタ州ファーゴ、うだつの上がらない自動車ディーラー、ジェリーは借金返済のために自分の妻を偽装誘拐して、義父から身代金をふんだくろうと計画する。しか〜し、そのために雇った2人がじぇんじぇんおマヌケでいただけなかったために計画は狂い、事態は坂道を転がり落ちるように悪い方へ悪い方へ展開していく。
小さなミスをきっかけにして歯車が狂っていく様、そしてそれに巻き込まれる人間の滑稽さや愚かさ、哀しさが、ブラックなユーモアも交えながらとても上手く描かれている。思わずニヤリとさせられるシーンも多数あり。
また、登場人物も一癖も二癖もありそうな連中ばっかりで、いはゆる"普通"の人って出てこないの〜?って感じ。特に誘拐犯の片割れを演じるスティーブ・ブシェーミ。相変わらず喋り倒してくれますです(彼観たさに映画館へ足運んだという噂もあり)。今回は終始"変な顔"と言われ続け、最後もかなり悲惨な目に遭うという、笑っちゃ悪いんだけど、笑っちゃいました(^^)。それから、事件の捜査に当たる妊婦の警察署長役のフランシス・マクドーマンド。あのなんともいえないホンワカした雰囲気、たまらんです。こ〜ゆ〜作品って、あとからジワジワ効いてくる面白さがあるよね。
そのほか、雪の風景がスゴイ印象的で、「シンプル・プラン」もそうなんだけど、雪って、ああいう事件と妙にマッチするんだよね〜。