反則王

 「昼はダメダメ銀行マン、夜は覆面プロレスラー」
 イム・デホは冴えない銀行マン。会社では上司のヘッド・ロックでイジメられ、腕力もなければ、彼女もいない、父親からも相手にされない、そんな彼の目に飛び込んできたのはプロレス・ジムのメンバー募集の張り紙。ヘッドロックかわしたさにデホは入門を決意。厳しいトレーニングを経て、いよいよリングに立つのだが・・・。
 これはデホのサクセス・ストーリーでもなんでもない。なんたって、彼が演じるのはプロレスラーといっても反則専門の"悪役"レスラー。しかもプロレスラーになってもダメ社員なのは相変わらずだし、密かに思いを寄せる女子社員にも相手にされない。それでも彼のキャラクターには思わず笑みがこぼれてしまう。これは間違いなくソン・ガンホのコミカルな演技によるところが大きいのだろう。あたしはプロレスには全然興味がないし、オマケに作品中に出てくる"小ネタ"にはベタなものが多いし、一部にはネタが滑っているところもあったりする。でも、何故か声を上げて笑えてしまうんだな。そういう意味では、ソン・ガンホに救われている部分もあるんだろう。作品的には何も考えないで楽しむというのがいいのかも。
 それにしても彼、「シュリ」「JSA」 とはまた全然違うキャラクターを上手く演じている(「JSA」 の"チョコパイ"のシーンには通じるところがあるかな?)。やはりかなり幅の広い役者だということを実感した。でも、なんか今回はダンカンに見えてしょうがなかったんだけど(^^;)。

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