パズル

 「コトバのアソビで人が死ぬ。」
 聖週間に沸くスペイン、セビリア。快適だが、刺激に乏しい毎日を送るクロスワード・パズル作家シモン。ある日彼のもとに、次回のクロスワード・パズルに"敵対者"という言葉を入れろ、という半ば脅迫めいた電話がかかってくる。薄気味悪く思いながらも、その言葉をパズルに入れてしまうシモン。そして、それに呼応するように立て続けに事件が起こり、シモンは自分が悪夢のような陰謀に巻き込まれていることに気付くのだった・・・。
 同じ製作チームによる前作「オープン・ユア・アイズ」よりもはるかに分かりやすい作品だ。決して"フー・ダニット(Who done it?)"ではなく、割と早い段階で"敵対者"の首謀者が判明し、"敵対者"に孤独な戦いを挑んでいくシモンの姿が描かれる。そして次から次へと起こっていく事件、展開読めちゃうといえば読めちゃうんだけど、ポイントとなるところに"敵対者"がしっかり配置されていて、シモンを巻き込んでいくところが面白い。それにしても、マリアも実は"敵対者"のひとりで、しかもあんな最期を迎えるとはね。あと、カエルはもう少しキレたキャラでもよかったかも。
 ラストの聖週間のシーン、日本人には馴染みがないからあれだけど、この祭が破壊されることがセビリアの人たちにとってどのくらいのダメージを与えるものなのか、一度スペインの人に訊いてみたいな。

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