金色の嘘
「淑女は、あでやかに嘘を纏う。」
19世紀初頭、アメリカ人女性、シャーロットとイタリアの没落貴族、アメリーゴ公爵はかつて恋人同士だったが、お互いの貧しさゆえに結婚を諦める。そしてアメリーゴはシャーロットの親友で、アメリカの大富豪ヴァーヴァーの愛娘マギーとの結婚を選び、なんという運命のいたずらか、ヴァーヴァーはシャーロットに結婚を申し込み、シャーロットはアメリーゴとの過去の関係と本心を偽ってこれを受け入れるのだが・・・。
ジェイムズ・アイヴォリー監督が描く、細部に至るまでなんともゴージャスな映像に、ユマ・サーマンとケイト・ベッキンセールの演技のぶつかり合いが冴える、贅沢といえば贅沢な作品だ。
19世紀のヨーロッパの人物描写、生活描写がよく出来ている(その時代を生きていたわけじゃないけど)し、特にユマ・サーマンの、情熱的で繊細なシャーロットのキャラクターがいい。男のあたしでもこの揺れる女心、何となく理解できるもんな〜。
でも、よくよく考えたら、あたしってこの手のアーティスティックな"男と女の物語"って正直得意じゃないというか、どちらかというと苦手な部類に入るので、理解は出来ても共感、感情移入ができなかったのが些か辛いところではあった。そういえば、以前ヴィスコンティの作品を観たときも、ちょっと自分の嗜好とは違うな〜と思ったことがあって、やっぱりあたしには"アート"に対する鑑賞眼が欠けているのね。モチロン、こういうアーティスティックな作品を好む人にとっては、きっと優れた作品だと映ることでしょう。