ゴースト・オブ・マーズ
「殺生、100万人」
西暦2176年。入植のために火星にやってきた人間たちは、謎の古代遺跡を発見し、禁断の封印を解いてしまう。それは火星の先住民族亡霊たちを封じ込めていたパンドラの箱だった・・・。恐るべき亡霊たちは人間に憑依し、人間たちを狩りまくる!そして、火星警察MPFが火星の刑務所の中で生き残っていたギャングたちと手を組んで、ゴーストに支配された火星を舞台に生き残りを賭けた死闘が今繰り広げられる!
いやはや、ジョン・カーペンター監督恐るべし!徹底的にバイオレンスにこだわった、理屈抜きのハードコアなSFバトル・ムービーだ。とにかく人が死ぬ死ぬ、首が飛ぶ!ここまで徹底的にやってくれると、気持ち悪いというよりも、一種の爽快感すら感じられる。こういう人がガンガン死ぬB級映画大好き!って、別にあたしはアブナイ奴じゃないけど、自分の中にある破壊的、暴力的な衝動をこうやって昇華させてくれるというのは、ある意味HR/HMを聴いて気持ちよくなる感覚に近いものがあるかも(笑)。そう、今回は音楽をジョン・カーペンター監督と共にANTHRAX が担当しているというのも80年代のメタル・キッズ(って、"キッズ"って年かよ(爆))であるあたしには嬉しい。このヘヴィな音楽がストーリー、映像と見事にマッチして、体内のアドレナリンを分泌し、一層作品を盛り上げてくれる。
そして、CGなどには頼らないB級テイスト満載(これって誉め言葉ね)の映像がまた素晴らしい(笑)。CGより特殊メイク、CGアクションよりも肉弾戦の迫力、そうなんです、別にCGなどに頼らなくたって面白いSF映画は撮れるんだよ。必要なのはセンス。これより少し前に観た「タイムマシン」 がCG"だけ"の凡庸な作品だっただけに、その思いが一層強くて。
この最強のB級映画を支えるキャスティングがこれまた最高!主演のギャング、ウィリアムズを演じるアイス・キューブはクールだし、最後まで生き残る火星警察の警部補メラニー役のナターシャ・ヘンストリッジのタフさも魅力的。その他にもパム・グリアーにジェイソン・ステイサム、クレア・デュバルといった連中が脇を固める。それにしても、パム姐やクレア・デュバルの首まで"飛ばしちゃう"なんて、カーペンター監督ってば贅沢すぎ(笑)。
とはいえ、あくまでもこれはB級映画大好きな人のための作品で、決して万人向けの作品ではありませんので悪しからず。特に良い子は観ちゃいけません。間違いなく気分悪くなるから(爆)。でも、暑い夏にはこういう爽快な作品って必要かな〜って(笑)。