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「国ヲ 愛スル心ガ 人ヲ 殺ス」
1973年8月8日、金大中・元韓国大統領候補が、九段のホテル・グランパレスから突然姿を消す.....5日後、ソウル市内の自宅前で目隠し・傷だらけの姿で発見された。当時、彼の消息を巡って日本と韓国、そして米国までをも巻き込んだ国家間の緊張は極限まで高まった。"政治的決着"の名の下に真相が闇に葬られたこの事件の背後には、一体どんな"真実"が隠されていたというのか・・・。
あたしはこの作品を公開初日に観たんだけど、偶然にも、阪本順治監督&佐藤浩市&筒井道隆&原田芳雄の舞台挨拶を観ることができた。超ラッキー(嬉)。
それはさておき、実際に起こった事件を元にして、それに対して独自の解釈を加えて展開するサスペンス・タッチの作品。主演は事件に関与する自衛官富田満洲男を演じる佐藤浩市と事件の首謀者的存在のKCIAキム・チャウンを演じるキム・ガプスなんだろうけど、必ずしも彼らの視点のみから事件が描かれているわけではなく、そこにこの事件を取り巻く様々な人々の姿が描かれる。この人物を描くという意味においては少々物足りなく、決して登場人物に感情移入を出来るという類の作品ではないものの、事件の首謀者はKCIAであるという解釈に則った展開の仕方はスリリング。最後まで緊張感が持続するなかなか見応えのある作品だった。ラストのあの銃声がなんとも恐ろしい・・・。
この事件が起こったとき、あたしはまだ幼少の身だったから事件に対する記憶は全然なく、後から知ったのだけど、公開日(5/3)の朝刊によると、金大中大統領がこの作品を観て、「真相はこの通りではないか。」と涙ぐんだとか。果たして真相は・・・?