ミッションブルー
「解き明かせ、真実のパズル」
オランダ、ロッテルダム。多国籍投資銀行のセキュリティ・エージェントであるケビンには、同社で金融ブローカーを担当するロザリンドという恋人がいた。ある日、ホテルの一室で彼女にプロポーズをしようとするが、彼女は目の前で何者かに射殺されてしまう。上司の協力で犯人を追ううちに、ケビンは彼女の死がとてつもない大きな陰謀の一角であると感じ始める。すべてが迷宮のパズルのように混沌とする中、ケビンはロザリンドへの愛だけを胸に過酷な任務を遂行する。本当の犯人は?そしてすべての真実とは・・・?
邦題のとおりブルーがかったシャープでスピーディーな映像に、最後まで飽きさせない二転三転する展開が好感触のクライム・サスペンス・アクションだ。監督のローレンス・マルキンという人はMTV出身らしく、その方面で培った技術・能力が遺憾なく発揮されているのだろう。確かに最後に提示される真相は、ありがちなものだと言ってしまえばそれまでだけど、そこに至るまでの色々な仕掛けが先を読みにくくし、緊張感を保って展開していくだけに、「な〜んだ、結局はそういうこと・・・。」ではなく、素直に「ナルホド、こういうことなのね。」と、肯定的に捉えることができる。
また、そもそもスキート・ウーリッチ演じるケビンの行動の根底には、亡き恋人への"愛"があるものの、それを感傷的にならない程度に盛り込みながら、全編をハードボイルド・タッチで描くという手法も上手いと思う。これを下手に感傷的な描き方、感情移入が容易な描き方をしてしまうと、なんとも大袈裟で、女々しい感じがしてしまい、緊張感が持続しなくなる危険性があるからね。この作品については、その辺の程よいバランスが取れていると思う。
そして、この作品を彩るサントラも、作品のスピーディーな映像、展開にマッチしており、作品のテンションを保つのに一役買っていると感じられた。それと同時にエンディング・テーマの"Soul
Assasin"、これがまたカッコいいんだ。この曲を歌うDilana
Smithというシンガーについては詳細がまったく不明なのだが、今年のBEST
TUNE候補だよ。