みんなのしあわせ

 「で、幸せって何だっけ?」
 「幸せになりたいな〜。」と思っているジュリアおばさんは、不動産屋に雇われてボロい分譲アパートを売っている。ところが、同じアパートに住んでいる一人暮らしの老人が死んだのに気付いたから、さぁ大変!老人はtotoで当てた賞金を隠し持っていたのだ。それを独り占めしようとしたジュリアおばさんと、20年間もその賞金を狙っていたアパートの住人との死闘が始まった・・・。
 2001年のBEST11にランクインした「どつかれてアンダルシア(仮)」 のアレックス・デ・ラ・イグレシア監督の、今回も思いっきりブラックなコメディー。「どつかれて〜」 のあのラストの"笑撃"は、今でも思い出すだけで笑ってしまうくらいインパクトが強かったので、今回はどんなブラックな笑いを届けてくれるのか、期待感を胸に迷わず劇場へ向かった。
 基本的な舞台はアパートの中だけ。このある意味密室の空間の中で、大金を持ちつつもその大金を狙う住人に邪魔され、アパートから脱出できないジュリアおばさん、そんな彼女が徐々に追い詰められていく様子というのは、なんとも不気味。お互いに強欲な者同士の駆け引きが繰り広げられるわけで、そんな人間の"業"がよ〜く描き出されているんじゃないかな。
 ただ、どうも作品に対するあたしの期待の仕方が間違っていたみたいで、というのも、また「どつかれて〜」 的な展開を期待していたもんから、正直「え、この程度なの!?もっと思いっきりブラックにすりゃいいのに。」な〜んて全然見当違いなことを思いつつ、何だか消化不良気味。前作とまったく"同じ"作品じゃ進歩も何もあったもんじゃないのに、何でそんな期待をしちゃったんだろ?やっぱ、それだけ「どつかれて〜」 のインパクトが強かったんだろうね。
 ちなみに、ラスト近くにはある映画のパロディーが登場し、メチャクチャちゃっちい"ダース・ベイダー"はいかにも"らしい"感じ。

まの目次へ   INDEX