スパイキッズ
「作戦決行!」
世界最強の敵同士だった男スパイと女スパイが恋に落ち、結婚した。そんな2人から生まれた子供たち、カルメンとジュニ。パパとママが最強のスパイだったことなど知らない2人は、今はダサい両親にウンザリ気味。しかしある日、パパとママが世界制服を企む悪の組織の罠にハマリ、捕まってしまう。こうしてはいられない!真実を知った2人はパパとママのみならず世界を救うべく立ち上がった!
あたしを映画の世界に引きずり込んだ罪深き作品、「エル・マリアッチ」 のロバート・ロドリゲス監督の、ハイパー・キッズ・アドベンチャー作品。運良く試写会で一足早く観ることが出来た。「パラサイト」 のときには正直消化不良といった感が否めず(まあ、あれは脚本のケヴィン・ウィリアムソンの"色"が色濃く出た作品という解釈もできるけどね)、ロドリゲス監督の才能の煮詰まりを感じてしまったんだけど、これはそんな中途半端な気持ちを完全に払拭してくれる、まさに"痛快娯楽作品"だ。
「デスペラード」 を観ていれば思わずニヤリとさせられるオープニングのアニメ、のっけから「エル・マリアッチ」 と「デスペラード」 を髣髴とさせる音楽、これで完全に掴みはOK。気分は一気に"ロドリゲス・ワールド"だ。そして思いっきりベタというかお約束的なストーリーながらも(カルメンとジュニを学校へ送り届けたときのあの回想シーンなどは、「やっぱり。」と思いつつも、笑わずにはいられない)、テンポよくノリノリ(死語)で観せてくれるから全然それが鼻につかない展開、やっぱりロドリゲス監督の魅力はこの思い切りのよさなんだとあらためて実感する。そのノリのよさに次々と登場するスパイ・グッズの面白さ、これらが相乗効果となって最後までワクワクしっぱなしだった(あと、敵方の"サム・サム"、これがまた可笑しい)。
キャストもお馴染みのアントニオ・バンデラスにダニー・トレホ、チーチ・マリンにロバート・パトリックと、"ロドリゲス作品オールスター・キャスト"みたいな感じのキャスティングの妙がたまらない。オマケにラストには"あの人"まで登場しちゃうし(あれは反則だよ〜)。それと、敵役のアラン・カミング、この人も強烈な印象を残すキャラだったな〜。「プランケット&マクレーン」 のときはあんまりというか、全然記憶に残ってないけど(汗)。そして何といっても今回の主役の2人、カルメンとジュニを演じる子役の2人、アレクサ・ヴェガとダリル・サバラがまたいい。しっかり者の姉とチョット頼りない弟、喧嘩しながらもパパとママを救う過程で成長し、姉弟の絆を深めていく様子が見て取れて、なんとも微笑ましい気持ちにさせられる。そうか、この作品は"家族の絆"というのもテーマになっているのか。
あたしの周りでは「どうせ、子供向け映画でしょ。」な〜んて揶揄する声も聞こえてきたけど、いやいやどうして。"子供向け"というよりも、大人も子供も"家族みんなで"楽しめる、後味スッキリの娯楽作品、というのが正しいと思うんだけど。一度騙されたと思って観てごらん。絶対に損はさせないよ〜。でも、騙されても責任は負わないよ(爆)。