スパイキッズ2
「またもや緊急事態発生!極秘ミッション発動!!」
世界の危機を救った功績で、OSS(戦略事務局)で正真正銘のスパイキッズとして活躍しているカルメン&ジュニ。大統領の娘を救出したのも束の間、今度は全世界の武器を無力化してしまう秘密兵器トランスムッカーが敵に奪われてしまった!名誉挽回のために、トランスムッカーを取り戻そうと謎の島に向かうカルメン&ジュニだったが、彼らの前に立ちはだかるのは、ライバルのスパイキッズ、ゲイリー&ガーディだった。子供たちの危機に父グレゴリオと母イングリッドも島に駆けつけるのだが・・・。
前作「スパイキッズ」 で復活の狼煙を上げたロバート・ロドリゲス監督が、またまたやってくれました。今回もテンポよく、ノリノリの"ロドリゲス・ワールド"を満喫させてくれる。しかも、スパイツールは前作よりもパワーアップ(それと同時にカルメン&ジュニの地位も一気にアップ!)、サムサムのような可笑しさはないけど、謎の島に生息する奇妙な合体動物などのCGも、前作よりもグレードアップしながらも、間違いなく確信犯的なB級感を漂わせてくれているし、キャストもダニー・トレホ、チーチ・マリンだけでなく、しっかり前作のフループ&ミニオン(アラン・カミング&トニー・シャルーブ)が特別出演してくれちゃうし、バンデラスの恐らくここでしか観られないコミカルな演技も笑えるし、肩が凝らずにお気楽に観られて、あたしにとっては期待通りの楽しさで、十分満足できた。また、グレゴリオ&イングリットとカルメン&ジュニの親子だけでなく、今回はイングリッドの両親も登場させて、その中でしっかりと"家族の絆"というものをテーマに組み込んでいて、家族で楽しむにはもってこいの作品なのでは?
それと、エンド・クレジットの使い方も、観客が最後まで退席させずに席に留まりたくなるような工夫がなされていて、それが単なるオマケ的なものではなく、しっかりと作りこまれた映像で楽しませてくれるというのがポイント高い(例えば、「モンスターズ・インク」 でのNG集みたいな感じ)。
で、今回はライバルのスパイキッズ兄妹が登場するわけだけど、カルメンが実は思いを寄せているの?の兄ゲイリーを演じるのは「ドメスティック・フィアー」 でトラボルタの息子役を演じたマシュウ・オリアリー。父ダナゴンを信じてクールにスパイキッズの任務を遂行しようとする(でも、カルメン&ジュニにハメられちゃってズッコケるところがまた可愛い。って言っていいの?)。で、妹ガーディーを演じるのは、なんとハーレイ・ジョエル・オズメントの実妹エミリー・オズメント。ゲイリーが結構一直線のところを彼女は一歩引いた感じで物事を見てて、実はこの兄妹のコンビもカルメン&ジュニ同様、バランスが取れてるんだよな〜。
そして、今回の最大の目玉は謎の島のイカレた科学者ロメロを演じる我らが(笑)スティーヴ・ブシェーミ。確かにオタク系科学者としての存在感は十分に放っている。だけど、あたしは今回は彼が敵役だとばっかり思ってたから、もっとマッド・サイエンティスト的なキレた役回りを演じてくれるものだと期待してたのに、ちょっと地味。なんか、彼の使い方がとっても勿体ない。それが唯一不満だ。ロドリゲス監督だったら、分かってると思うんだけどな〜。とはいえ、彼が思いっきりキレたら作品全体のバランスが悪くなるだろうし、それよりも、小悪党や小市民が似合うブシェーミに"世界制服"を企む悪役って、やっぱり似合わないかな?ってことは、やっぱりロドリゲス監督は十分分かってらっしゃるってことかしら?(笑)