ドメスティック・フィアー
「誰も少年の目撃を信じなかった。
唯ひとり父親を除いては・・・」
メリーランド州サウスポート。一人の男が殺害され、町から姿を消した。証拠無き完全犯罪。だが、事件のすべてを目撃していた少年がいた。しかし、その少年ダニーは嘘をつく問題児のため、誰も彼を信じようとしなかった。孤立するダニーを信じるのは実の父親フランクだけ。殺人事件に巻き込まれた息子を守るため、フランクは命を賭けて敵に立ち向かう・・・。
嘘つきの"狼少年"ダニーが殺人事件を目撃、しかもその犯人が自分の継父リック。しかし、リックは"町の顔"と呼ばれる実業家。"狼少年"と"町の顔"のどっちを信じるかというと、そりゃ"町の顔"でしょ、普通。で、リックとひとつ屋根の下に住むダニーがジワリジワリと追い詰められ、それにダニーを唯一信じるフランクが立ち向かうという、いわば「火曜サスペンス劇場」や「土曜ワイド劇場」のようなサスペンス・ドラマにありがちな展開だったりして(とはいえ、これらは犯人は最後に明らかにされるけど。しかも意外な人が)。
じゃあ、そういうお約束的な展開が退屈かというと、決してそんなことはなく、ラストは想像つくとはいえ、どのように着地するのか、結構ドキドキしながら観てた。特にリックを演じるヴィンス・ボーンが秀逸。「ムーンライト・ドライブ」 のときはある種ノーテンキなシリアル・キラーだったけど、今回は表と裏の顔を使い分け、裏の顔のときの無表情に近い表情がかなり怖い。それからフランクを演じるジョン・トラボルタは何の問題も無く安心してみていられる。今回のような必死で別れて暮らす息子を守ろうとする父親を熱演。派手さは無いけど、その心情が伝わってくるような好演だと思うな〜。そして、リックの過去を知る謎の男レイを演じる我らが(笑)スティーヴ・ブシェーミ。彼にはこういった小悪党がよく似合う。割りと早い段階であっさり殺られちゃうから出番はそんなに無いんだけど、やっぱり存在感あるよね、うん。そういや、この作品の撮影中にトラブルで刺された彼(幸いにも軽傷)、結局映画の中でも刺されてるぢゃん(爆)。なんかシャレにならない(笑)。