どつかれてアンダルシア(仮)
「みなさん、どつかれさまでした。」
夜のハイウエイを疾走する2台の車。それぞれに乗っているのはニノとブルーノ、10年前にコンビを解消したが、スペインで国民的な人気を誇ったお笑いコンビだ。そしてこの日は、2人が久し振りにテレビ番組で復活ライブを行うのである。しかし、局に着いた車は見るも無惨に傷つき、降りてきたニノとブルーノも全身血にまみれていた。局に入った2人を追って警官隊も到着、あたりは騒然となる。
2人がスタジオに入って少し経った頃、中から銃声が聞こえる。警官隊と共に中に入ったフリアンは、そこでお互いに銃で撃ち合って血まみれで倒れている2人を発見する。
と、オープニングで現在を映しだし、そこからマネージャーのフリアンの回想という形で物語は過去へと遡る。1973年にひょんなことから知り合ってコンビを組むことになったニノとブルーノ。やせのブルーノがデブのニノをどつくというスタイルで一気に国民的人気を博し、スターダムへとのし上がっていく彼ら。しかし、その一方で彼らはお互いに心底憎みあっていた。
いや〜、どつくという、いわば日本ではお約束的な"どつき漫才"のスタイルはさておき、人気絶頂のコンビが実は不仲っていうのはありがちな話かも。ロック・バンドなんかもこの手の話には事欠かないしね。そして、その不仲のエピソードもかわいいものからどんどんエスカレートしていって、笑えるんだけど洒落にならないようなところまで行っちゃうところが可笑しくて哀しい。でも、なんだか2人の気持ちも分かるような気がする。これって、理屈を超えた人間の性なんじゃないかな?そして、回想シーンから再び現在に時間が戻り、お互いに銃で撃ち合った血生臭いところからラストのオチへと向かうんだけど、このオチがもう最高!って感じで気分良く映画館を後にできました(^^)。