夢の旅路

 「探しものは自分。」
 ニューヨークでしがないタクシー・ドライバーとして働くヘンリーは、退屈な日常に憤りを感じていた。そんなある日、三人の老人が彼のタクシーに乗り込み、彼に"運命の人"を探すよう忠告する。彼らと別れひとり旅に出るヘンリー、やがて美しい女性ファティマと出逢い、恋に落ちる。そして・・・。
 冒頭の"料金所"のエピソードからしてなんともファンタジック。また、冴えないタクシー・ドライバーをティム・ロスが好演している。彼って、こんな役やらせてもハマるのね。それと、ヘンリーとファティマが出会った後の彼らの絡みというか、シーツ越しのKissやファティマがヘンリーに差し入れる食事のエロティックなこと。直接的な描写よりもドキリとさせられた。
 そして、作品全体の映像美のなんともいえない心地よさ。退屈ということではなく、観ているうちに気持ちが良くなって、ス〜っと眠りに落ちそうになってしまった。ラストはやや分かりにくく、好き嫌いが分かれるかもしれないが、この作品をファンタジーと捉えればありかな、と。

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