LIES/嘘
「全身、恋愛体験〜そこまで愛せるか?」
処女を捨てる相手は自分で決めたかった女子高生のYと、妻と別居中の現代美術作家J。テレフォン・セックスから始まったふたりの愛は、出会った瞬間から激しく加速していく。Jには女性を棒で打つ"S"の性癖があり、それを彼の"愛"と受け止めるYは、その行為すらも受け入れていく。Jがパリに滞在中の妻の元から戻り、女子大生となったYと再会したあと、ふたりの関係は逆転、今度はYがJを棒で打つように。それを痛みから快感に感じていくJ。このふたりの倒錯した"愛"の行方は一体どこへ・・・。
いや〜、描写も含めてこりゃ確かに日本よりも厳しい韓国では上映禁止になっても不思議じゃないやね。もっとも、あの描写だけに目を奪われると見えるものまで見えなくなってしまうかも。
過激なだけじゃなくて、Jとの"愛"を重ねるに連れて徐々に綺麗に変わっていくYを演じるキム・テヨン(これが映画デビューだというのだから驚きだ)の演技はお見事だし(個人的にはYの友人のウリの方がタイプだったりするけど)。やっぱり女の子って恋をすると綺麗になっていくものなのね。
それと、Jを演じるイ・サンヒョン、いかにも落ち目の芸術家(彼自身、実際の現代美術作家だそうだ)、といった風情がなんとも雰囲気を出しているんだけど、韓国ではああいうオジさんが女子高生に好かれるのかな?
どうして「LIES」ってタイトルが付いたのか、最後まで分からなかったんだけど(ふたりの"愛"は嘘、な〜んて結末になるのかとも一瞬思った)、最後の最後でそっか〜、ナルホドって思った。あれを"愛"だなんて認められない人もいるだろうから、万人に受けるオススメ作品だとは言い難いけど、こういう作品があってもいいと思うよ。ちなみに、もし日本で撮影するなら年齢はちょっと違うけど、J役は大杉漣あたりかしら?Y役はね〜、今の日本の若手女優であそこまでの体当たりの演技を出来る人っていないでしょ。