ロンドン・ドッグス

 「右手にピストル、左手にマイク。」
 郵便配達員のジョニーが憧れたのは、クールでヒップなギャングスター。そんな彼が、ノース・ロンドン一のギャングのボス、レイの甥であるジュードを通じてギャングの仲間入り。ところが、彼らは抗争よりも大のカラオケ好き!本物のギャングに憧れるジョニーは、サウス・ロンドンのギャングに属するマシューからコカインを盗み、ノース・ロンドンとサウス・ロンドンのギャングの抗争に火をつけるのだが・・・。
 カッコいいと憧れて加入したギャングが実は大のカラオケ好き!という、今までのギャング映画の常識を覆したアイディアは笑える。まあ、確かにギャングも人の子。日常ではカラオケに熱中したり、性的不能になったり、ガールフレンドと喧嘩したりと、そんなことがあってもいい。そういう意味ではこの作品、隠されたギャングのトホホな日常を描いた作品といってもいいのではなかろうか。だって全然クールじゃないもん。ラストでギャングの秩序を守るためにあの行動に出るというのが、唯一のギャング映画らしさか。
 ただ、どうも作品全体のテンポがユルユルで、今ひとつキレが足りない気がする。ひとつひとつのセリフは面白いものが多いのだから、もっと畳み掛けるようにテンポよく展開してくれればよかったのに、せっかくのアイディアが多少空回りしてるな〜、とその点がなんとも残念。あと、作品中の小ネタは下ネタ満載で、下ネタ大好きなあたしは大笑いだったのだけど、チョイトくど過ぎるような気もするかな。下ネタ嫌いな人は観ない方がいいかも。
 それと、登場人物とそれを演じる俳優の名前を同じにするのはいいアイディア。だって、覚えやすいじゃん(^^)。ちなみにジュード・ロウは「A.I.」 のジゴロのまんまだし、ジョニー・リー・ミラーも「プランケット&マクレーン」 のマクレーンそのままなのがなんとも可笑しい。それから、「素肌の涙」 で娘に性的虐待をする父親役のレイ・ウィンストンも今回はギャングのボス、レイ役で出演。これはキャラ全然違うな(って、当たり前か)。

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