YAMAKASI

 「7人の超人が跳ぶ!」
 "YAMAKASI"と呼ばれる7人の若者の集団が高層ビルの壁面を軽々と登っていくパフォーマンスを繰り広げる。住人からの通報で駆けつける警察を尻目に彼らは颯爽と姿を消す。重大犯罪でないとはいえ、毎度毎度彼らに逃げられて赤っ恥をかかされている警察は、彼らの取り締まりにいよいよ本気になっていた。そんなある日、メンバーの知り合いで、"YAMAKASI"に憧れる少年ジャメルが、心臓に疾患を抱えているにもかかわらず、仲間にはやし立てられて"YAMAKASI"の真似をして木に登り、そこから転落してしまう。彼の病状は深刻で、24時間以内に心臓移植手術を受けなければ命の保証はない。幸いドナーは見つかったものの、貧しいジャメルの家庭では肝心の手術費用が捻出できない。責任を感じた"YAMAKASI"の面々は、なんとしても手術費用をかき集めようと、ある方法を考え付くのだが、タイムリミットは明日の12時。果たしてジャメルの命を救うことができるのだろうか・・・?
 CGを使わないで挑む7人のパフォーマンスはスゴイものがある。どんなところもヒョイヒョイと飛び越えてしまうその姿は、人間の肉体の極限の可能性を示しているように思えて、観ていて爽快だ。あそこまで簡単そうにパフォーマンスをしてくれると、かえって真似する子ども達が続出したりして(^^;)。一方、脚本に目を移すと、結構穴があるかも。警察のマヌケぶりを面白可笑しく描くのはいいとして、ラストに至るまでストーリー全体に深みがないというか。しかも、あんな安直なエンディングでいいのか?って感じ。
 とはいえ、そういうことを考えずに、純粋に彼らのパフォーマンスを楽しめばいいって気もするけど。そうすると、もっと破天荒なストーリー展開にして、彼らのパフォーマンスを大々的にフィーチャーしてもよかったかな。例えば同じ"No CG、Only Stunt!"という意味で、「カスケーダー」 みたいな感じとか。もっとも、こちらは"リュック・ベッソン presents"だから、あそこまでおバカにはできないだろうけどね(^^;)。

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